神奈川県の公立中高一貫校について調べてみた※21年倍率速報

神奈川県の公立中高一貫校について調べてみた※21年倍率速報

うちの娘は公立中高一貫校の受検(公立中高一貫校では適性検査を受ける為、「受験」ではなく「受検」と言います)を考えているのですが今回は我が家がある神奈川県の公立中高一貫校について調べてみました。

公立中高一貫校とは?

公立中高一貫校は1999年文部科学省が学校教育法を一部改正し、従来の中学校・高等学校制度に加えて、6年間の一貫した教育課程や学習環境の下で学ぶ機会を選択できるようにすることで、教育の多様化を推進し,生徒1人1人の個性をより重視する教育を目指すために設立されました。
学校ごとに教育理念・生徒像などを掲げていますが「次世代のリーダー」を育むことが共通点となっています。一般の公立中学校・高等学校とは異なるカリキュラムを組むことが認められており中・高で重なる履修範囲のある歴史分野などは一本化して再編するなど、広く深く学習することが可能になりました。

以下にあるのが文部科学省のホームページにある導入の趣旨です。

導入の趣旨

従来の中学校・高等学校の制度に加えて,生徒や保護者が6年間の一貫した教育課程や学習環境の下で学ぶ機会をも選択できるようにすることにより,中等教育の一層の多様化を推進し,生徒一人一人の個性をより重視した教育の実現を目指すものとして,中央教育審議会第二次答申(平成9年6月)の提言を受けて,「学校教育法等の一部を改正する法律」が平成10年6月に成立し,平成11年4月より,中高一貫教育を選択的に導入することが可能となりました。

文部科学省ホームページより

公立中高一貫校の魅力

  • 教育理念や育てたい生徒像などが魅力的

例えば相模原中等の教育目標は「人格の完成を目指し、高い知性と豊かな人間性をそなえ、心身ともに健全な、次世代を担う人材を育成する。」で目指す生徒像は

これからの国際社会に対応する幅広い教養と社会性・独創性を備える生徒

豊かな人間性とリーダーシップを備える生徒

よりよい社会の構築に貢献できる生徒

次世代を担うリーダーを育成

育てたい3つの力が下記の3つです。

  • 一般の公立中/高と同程度の教育費で高いレベルの教育が受けられること

実際に南付属中/高からは東大/京大に6名、相模原中等からは東大/京大に4名と高い進学実績です。国公立大学への進学実績が高く私立でも早慶やGMARCHなど難関大学に多くの合格者を輩出しています。

  • 高校受験がなく中/高で分断のない一貫した教育がおこなわれている
  • 思考力が問われる適性検査による選抜で大学共通テストなど将来にもつながっている(しかも比較的短期間での対策が可能)

神奈川県にはどんな学校があるのか?

神奈川県には2009年に開校した県立相模原中等教育学校、県立平塚中等教育学校、2012年に開校した横浜市立南高校附属中学校、2014年に開校した川崎市立川崎高校附属中学校、2017年に開校した横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校の5校の公立中高一貫校があります。

県立相模原中等教育学校

  1. 募集地域:神奈川県内全域
  2. 募集定員:160名(男女 各80名)
  3. 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ・グループ活動(2021年度は中止)
  4. 開校年:2009年(2013年度までは県立相模大野高等学校と併設)
  5. 所在地:神奈川県相模原市南区相模大野4-1-1
  6. アクセス:相模大野駅徒歩10分
  7. 受験倍率:6.88倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)

過去問

’21 県立相模原中等教育学校平塚中等教【1000円以上送料無料】

対策テキスト

県立平塚中等教育学校

  1. 募集地域:神奈川県内全域
  2. 募集定員:160名(男女 各80名)
  3. 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ・グループ活動(2021年度は中止)
  4. 開校年:2009年(設立告示2008年11月1日)
  5. 所在地:神奈川県平塚市大原1-13
  6. アクセス:JR平塚駅北口から徒歩で約30分※その他バスも利用可
  7. 受験倍率:5.14倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)

過去問

対策テキスト

横浜市立南高校附属中学校

  1. 募集地域:横浜市内全域(※学区外は定員の30%の範囲内)
  2. 募集定員:160名(男女 各80名)
  3. 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ
  4. 開校年:2012/04/01
  5. 所在地:横浜市港南区東永谷二丁目1-1
  6. アクセス:上大岡駅からバス約10分「南高校前」下車、港南中央駅からバス約7分「南高校前」下車、上永谷駅から徒歩15分
  7. 受験倍率:4.93倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)

過去問

横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校

  1. 募集地域:横浜市内全域
  2. 募集定員:80名(男女各40名)
  3. 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ
  4. 開校年:2017/04/01
  5. 所在地:横浜市鶴見区小野町6
  6. アクセス:JR鶴見線 鶴見小野駅 徒歩3分
  7. 受験倍率:5.79倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)

川崎市立川崎高校附属中学校

  1. 募集地域:川崎市内全域
  2. 募集定員:120名
  3. 検査方法:適性検査Ⅰ・Ⅱ・面接
  4. 開校年:2014/04/01
  5. 所在地:川崎市川崎区中島3-3-1
  6. アクセス:川崎駅から徒歩20分、川崎駅からバス10分「市立川崎高校前」下車、港町駅から徒歩12分
  7. 受験倍率:4.03倍(2020年度(令和2年度)神奈川県教育委員会発表)

過去問

最新(2021年)の志願倍率

神奈川県、横浜市、川崎市の教育委員会が1月14日に発表した公立中高一貫校の志願者数から今年の志願倍率が出ました。

神奈川県立相模原中等教育学校:7.01倍(20年:7.16倍)

神奈川県立平塚中等教育学校:5.69倍(20年:5.31倍)

横浜市立南高等学校附属中学校:5.76倍(20年:5.17倍)

横浜市立横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校:6.73倍(20年:6.06倍)

川崎市立川崎高等学校附属中学校:4.00倍(20年:4.10倍)

倍率が上がった学校、下がった学校ありますが最低でも4倍、高いところは7倍ですから、やはり狭き門ですね。

残り1年ちょっと娘と一緒に頑張ろうと思います。